マレーシアニュース
【クアラルンプール】 2008年の外国為替市場は、堅調な経済ファンダメンタルズや株式相場の上昇、米ドル安を受けて07年のリンギ高基調が続くと予想され、1ドル=3.22─3.25リンギまで上昇するとの見方もある。 リンギの対米ドル相場が徐々に上昇しても、マレーシアは2年以上前に通貨バスケットによる管理変動相場制に移行したため、景気が打撃を受けることはない。マレーシアはアジア通貨危機への対応策として、1998年9月─2005年7月21日まで1ドル=3.80リンギの固定相場制を実施していた。変動相場制移行後の為替相場は順調に推移し、07年12月13日には同3.31リンギの最高値をつけた。 エコノミストは当局の指導下でリンギ相場が高値水準を維持し、予想の範囲内で推移したと指摘する。RAMホールディングスの関係者は、リンギ高ドル安の基調が08年も続くとの予測を示すとともに、外為相場が米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げなど米経済の見通しに左右されると述べた。 アジア地域の株式や不動産などに外国人投資家の資金が流入するため、リンギが他のアジア通貨の相場と連動して上昇するとの見方もある。インター・パシフィック・リサーチの関係者は、ファンダメンタルズの改善や株式相場の上昇、米ドル安に支えられ、08年は1ドル=3.22─3.25リンギ、09年は3.09─3.11リンギをつけると予想した。 また、中央銀行バンク・ネガラの政策金利である翌日物政策金利(OPR)について、関係者は今年上半期に3.50%のまま据え置かれるとの予測を示した。OPRの据え置きは既に13回発表されている。今年下半期は、インフレ圧力が抑制されたままと仮定し、実質収益率が引き続き0.7─1.0%の範囲だった場合、バンク・ネガラが利下げに踏み切る可能性はない。ただ、個人消費を促進する必要性がある場合などに、バンク・ネガラが金利を引き下げる可能性はあるという。 インフレ率は06年に平均3.6%だったが、07年は2.0%、来年は2.8%と予想されている。バンク・ネガラの国際準備高は、07年11月末日現在で3,451億リンギ。 銀行部門は、2001年に政府が開始した「金融部門マスタープラン」で再編が進んだ。規制緩和や自由化で金融業界の業績や回復力が向上したことも銀行部門を成熟させ、成長への新たな道筋をつけた。インター・パシフィック・リサーチの関係者は、銀行部門の成長には、イスラム金融業と通常の金融業の双方が寄与するだろうとしている。
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