マレーシア政治・外交ニュース

公用車購入問題、アブドラ首相は追認の意向
2008/07/27 18:04 JST配信

【クアラルンプール】 トレンガヌ州政府が公用車として高級外車であるメルセデス・ベンツ「E200」14台を購入した問題で、プロトン「ペルダナV6」の保守費用がかかりすぎることが理由とされたことで、国産車に限るとする連邦政府の国庫支出規定の解釈論から、保守費用の妥当性に焦点が移ってきた。アブドラ首相は追認する方針を示しているが、汚職摘発庁(ACA)が調査を開始しており、不適切な支出といった新たな事実が今後明るみに出る可能性もある。
連邦政府は、「公用車を国産車あるいは完全現地組立車(CKD)に限定する」との規定をタテに、外国車、しかも高級車を購入することの問題点を指摘している。多くの州政府が「ペルダナV6」で問題ないとしているが、パハン州やクランタン州、セランゴール州は保守費用がかかりすぎるというトレンガヌ州の主張に同調。セランゴール州などはトヨタ「カムリ」がベストの選択との認識を示すなど、プロトンやプロトンをかばう連邦政府への反発は一部で根強い。こうした声に押されてか、アブドラ首相は25日、メルセデス購入を強く批判していたナジブ副首相との話し合いで外国の賓客のために使用することに決定したと公表。事実上トレンガヌ州の決定を追認する形となった。
一方、やり玉に挙げられたプロトン・ディーラーからは保守費用が年間10万リンギ以上もかかっているとするトレンガヌ州の主張への反論が噴出。州政府から請負った整備業者が水増し請求しているのではないかとの疑問の声が上がっており、保守 費用が正しく支出されているかどうかに焦点が移ってきた。こうしたことからACAは、トレンガヌ州の公用車の使用状況に関する調査を開始。24日には政府幹部や運転手らから聴き取り調査を行った上で、整備記録などを押収した。
「ザ・スター」紙によると、トレンガヌ州から公用車の整備を請負っていたある業者は、25%の追加料金を請求していたことを認めており、それが州政府からの支払いが2一3カ月遅れるためだったと供述している。大部分の交換部品の価格は高くても1万リンギ以内だが、1万2,000リンギを超えると公共事業局(PWD)からの承認を待たねばならないのだという。ただそれでも同業者は、「ペルダナV6」のメンテナンス費用がメルセデスより割高であるのは間違いないと主張している。

(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・サン、7月25日、ベルナマ通信、7月24日)
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