マレーシア三面・事件ニュース
【クアラルンプール】 密輸たばこの横行が、国内たばこ価格の引き上げや軽すぎる罰則、当局による取締りの甘さによってマレーシア政府や国内たばこ業界に大きな被害を与えている。業界団体によると、政府は毎年、15億リンギもの税収を失っており、シンジケートは10億リンギの利益を上げているという。 英字紙「ザ・スター」によると、正規のたばこ価格が20本入り6.40—9.30リンギするところ、密輸たばこは2.50リンギという安さで、しかもごく簡単に商店などで買うことができる。市場情報会社TNSの調査によると、2008年に27.5%を占めた密輸たばこの比率は現在は38.7%にまで拡大しているという。2009年のたばこ消費量は233億本で、うち約90億本が密輸たばこだったいう計算となる。密輸たばこに押される形で、2008年に138億本だった正規たばこの消費量は10%減少したとみられるという。 政府が喫煙者を減らすためにたばこ税の引き上げを実施してきたため、マレーシアは域内ではシンガポールに次いでたばこの価格が高くなっている。たばこ業界は、タイやインドネシアなどのたばこの安い国との価格差が広がっていることがシンジケートに敢えて密輸リスクを犯させることにつながっていると指摘、たばこ抑制政策が裏目に出ているとしている。
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