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同性愛裁判開始、アンワル元副首相は無罪を主張 「政治的陰謀」示唆
2010/02/03 20:11 JST配信

【クアラルンプール】 野党連合・人民同盟(PR)の指導者、アンワル・イブラヒム元副首相の同性愛裁判の実質的審理が3日、クアラルンプール(KL)の高等裁判所で始まった。
検察は冒頭陳述の中で、アンワル氏の助手、モハマド・サイフル・ブカリ氏の体内外からアンワル氏の精液が発見された科学的証拠があるとし、アンワル氏が有罪であることは「合理的な疑いの範疇を超えている」と主張。事件発生の2日後にサイフル氏を検査した化学者、医師など28人の証人リストを示したほか、事件当日に現場のコンドミニアムに行くようアンワル氏がサイフル氏に頼んだ証拠もあるとした。
一方のアンワル氏は罪状を読み上げられた際に無罪を主張、きっぱりとした口調で「政治の黒幕によって捏造された馬鹿げた告発」と述べた。アンワル氏側はかねてから与党連合・国民戦線(BN)政府の関与を主張しており、その黒幕としてナジブ・ラザク首相を名指しし、証人として出廷を求める可能性も示唆している。
初公判では続いてサイフル氏が最初の証人として入廷し、アンワル氏の支持者からは「ハリウッドスターきどり」との怒声が浴びせられ、アンワル氏の娘からは「悔い改めよ」と罵られた。サイフル氏は、アンワル氏からコンドニミアムに来るよう言われたと証言、直前まで居たアンワル氏の事務所から現場に向かったことなどを語った。
裁判はここで休廷となり、4日の午前9時半から再開されることが決まった。
同案件は、2008年6月にアンワル元副首相の元助手が告発していたもので、有罪となれば最高で禁固20年が科せられるため、アンワル氏の政治生命がかかっている。人権団体や野党連合・人民同盟(PR)支持者らは政治的な意図に基づくでっち上げだとして、裁判を行なわないよう求めていた。
アンワル氏は、マハティール内閣で副首相を務めていた1998年に同性愛容疑で逮捕され失職。捜査を妨害したとして職権濫用に問われた裁判では2002年にアンワル氏の有罪が確定したが、同性愛容疑については2004年に連邦裁が無罪判決を言い渡していた。

(エッジ電子版、ザ・スター電子版、ベルナマ通信、2月3日)
関連カテゴリ:三面・事件,政治・外交
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