マレーシアニュース
【ペタリンジャヤ】 マレーシア労働組合会議(MTUC)が、国民車メーカー、プロトン・ホールディングスの熟練組立労働者の賃金が国が定める月収720リンギという貧困ラインを下回っていると主張している。MTUCのG.ラジャスカラン書記長は、低賃金政策を維持していることに失望していると述べ、明らかな搾取だと断言。近く最低賃金を1,000リンギに引き上げるよう要求する書簡を、ナジブ首相やプロトンのモハマド・ナズミ会長、創業者のマハティール元首相に提出する方針だ。 従業員3,000人あまりを抱えるプロトンの最低賃金が600リンギで、政府系企業(GLC)の中でも最低水準となっている。しかも従業員積立基金(EPF)や被雇用者社会保障機構(SOCSO)への拠出金を天引きされるため、実際の手取りは520リンギしかないという。同じGLCのマレーシア航空(MAS)や海運のMISCでは最低賃金が1,000リンギで、通信のテレコム・マレーシアや電力のテナガ・ナショナルは同800リンギ、郵便のPOSマレーシアが同635リンギと、いずれもプロトンを上回っている。 プロトンの最初の労働協約(CA)は1987年に最低賃金を315リンギとすることで合意、その後20年で600リンギにまで上昇したが、2003年からは上昇していない。 あるプロトン従業員は匿名を条件に、多くの生産ラインの作業員が賃金が上がらないことへの不満を抱えていると言明。外国人を雇わずマレーシア人だけを雇用する政策をとっているというが、いまだ劣悪な待遇を強いていると批判した。
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