マレーシア政治・外交ニュース
【クアラルンプール】 党内対立の解消に向けて28日に役員選挙をやり直すことを決定したマレーシア華人協会(MCA)だが、続投を目指すオン・ティーキアット党首に対抗する勢力が、オン・カチン元党首を担ぎ出す構えをみせており、新たな局面を迎えようとしている。 早々と出馬の意向を示していたオン・ティーキアット党首に対し、危機感を強めるリム・アーレック元副党首らを中心に人望あるオン・カチン元党首の待望論が浮上、これを受けてカチン氏は13日のニュース番組のインタビューの中で、MCAのためになるのであれば出馬要請に応じる用意があると述べた上で、慎重に情況を見極めたいとの慎重な姿勢を見せた。カチン氏が出馬した場合には、ティーキアット氏やチュア副党首に批判的なグループを率いるリオウ・ティオンライ党首補、カチン氏の実兄であるカチュアン氏(元書記長)、リオウ氏の後ろ盾であるチャン・コンチョイ元副党首らが支援に乗りだすとみられている。 リオウ氏派が「次」を見据えてリオウ氏本人を温存させたい中にあって、最も強力な党首候補とみられるチュア氏や隠然たる勢力をもつティーキアット氏への対抗上、前の副党首選でチュア氏に敗れたカチュアン氏は小粒に過ぎ、担ぎ出すならカチン氏が最適との判断も働いているとみられる。これまでの一連の反ティーキアット執行部批判活動を自身の党首職への野望ととられたくないリオウ氏は、副党首選にまわる可能性が高いとみられている。 カチン氏は、リム・リョンシック元党首とアーレック氏の抗争が両者共倒れに終った直後の混乱期に党首に就任、党内の融和を図り党勢立て直しに成功した。2008年の総選挙では大きく議席を失ったものの、この責任をとるために同年の党役員選挙を前に潔く辞任したことが好感をもって迎えられ、いまだに党内の尊敬を集めている。 いまだ正式な出馬宣言を行なっていないものの出馬は有力視されているチュア副党首だが、カチン元党首の再登板説の浮上については驚きを示した上で、これまで党内が混乱する中にあって沈黙を守ってきたカチン氏が今になって登場したことを批判。「カチン氏は党が混乱に陥った時にこそ進み出て解決に向けて助力すべきだった」とし、今になっての出馬は党を分裂させるだけだと指摘した。
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