マレーシアニュース
【クアラルンプール】 一夫多妻の関係を持っているマレーシアのイスラム教徒の男性の多くが、すべての妻子の要求を平等に満たさなければならないという義務を果たすことが困難な状況にあり、家庭が不幸になったり生活費の工面に苦しんでいるという。イスラム教徒女性の権利を守る目的で活動している非政府組織(NGO)、「シスターズ・イン・イスラム」(SIS)の調査で分かった。 同調査は、一夫多妻の家庭で生活している1,235人を対象に聴き取り調査を行なったもの。523人の子供たちのうち90%以上が、自分自身では多重婚をしないと答えた。また最初の妻のうち、3分の2が多重婚に反対だと答えた。夫の側も複数の妻と子供を平等に扱うことの難しさに悩んでおり、また経済的にも厳しい状態に置かれ、決して幸福というわけではないという。 多くの不満の元が、夫の時間や生活費が多重婚によって生まれた別の家庭に割かれていることにあり、最初の妻は不満であっても受け入れざるを得ない弱い立場に置かれているという。こうしたことからSISは、多重婚を認めるに際して最初の妻の同意を必要とするなど、妻側の権利を守るための法整備が必要だと指摘している。 イスラム教徒は4人までの妻帯が認められており、マレーシアでは婚姻件数全体の5%程度を多重婚が占めていると推定される。
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