マレーシアニュース
【クアラルンプール】 自動車盗難に対する保険金支払額が、昨年1年間で4億リンギにのぼったことが明らかになった。 マレーシア損害保険協会(PIAM)が発表した最新のデータによると、昨年盗難に遭った自家用車の数は8,673台。国産車はパーツを転売する目的で解体され、外国車の多くは国外に持ち出されたと見られる。マレーシアで2年以上前に盗難に遭った、ある日系メーカーのスポーツ多目的車(SUV)などがドバイで発見されたという。マレーシア政府はドバイ当局との間で車両盗難シンジケートの実態解明のため協議を進めている。 警察の関係筋が英字紙「ニュー・ストレーツ・タイムズ」に対して明らかにしたところによると、車両盗難シンジケートには、中国やカンボジア、シエラレオネ、南アフリカなどから「注文」が入るという。マレーシアで盗難に遭った高級車の多くが香港で売りさばかれたことが明らかになっており、2007年、マレーシア警察は150万リンギ相当の盗難高級車を香港で発見したという。盗難に遭いやすいモデルには三菱「ストーム」やトヨタ「ハイラックス」、フォード「レンジャー」などのピックアップ・トラック。アラブ首長国連邦(UAE)や香港のほかにもインドネシアやパキスタン、アフガニスタンにもマレーシアで盗難に遭った車両が渡っている。 盗難車には1台当たり2,700米ドルから6万米ドルで売りさばかれており、マレーシアでは100万リンギ近くするメルセデス・ベンツ「S350L」はたったの21万7,000リンギで売られているという。警察はタイやシンガポールに盗難車が密輸されていると見ており、少なくとも4組織のシンジケートが海外に拠点を置いてマレーシアでの車両盗難の指示を行っているという。また、政府機関関係者が車両盗難シンジケートに加担しているとの情報もあるという。
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