マレーシア政治・外交ニュース

インドネシアの反マレーシア運動が活発化、事態は膠着の様相
2010/08/28 15:19 JST配信

【クアラルンプール】 インドネシアで国粋主義者グループ、ベンテン・デモクラシ・ラクヤット(ベンデラ)が領海侵犯問題における対応を巡り反マレーシア運動を活発化させている問題で、マレーシアのアニファ・アマン外相はインドネシア側に謝罪する考えはないと述べ、反対にジャカルタのマレーシア大使館に対するデモ隊の過激な行為を非難、事態は膠着状態の様相を呈してきた。
対立の発端は8月13日にジョホール州ペンゲラン沖で操業していたマレーシア漁民をインドネシア漁業局が領海侵犯だとして拿捕し、この直後にマレーシア当局が報復としてインドネシア漁業局職員3人を拘束した事件。両国はその後、互いの拘束者を釈放し話し合いで解決する方針を示しているが、ベンデランは連日、マレーシア大使館前に集まって人糞を投げつけたり国旗を焼くなどの抗議デモを繰り返し、「マレーシア人一掃キャンペーン」を実施すると予告するなど活動をエスカレートさせている。
これに対してマレーシア国内でも、インドネシアに対する抗議活動が散発的に起きている。
特にインドネシアでは政府の統制が働いておらず、マレーシア当局はこうしたインドネシア側のマレーシア抗議活動が少なくともあと1週間は続くとの悲観的な見通しを示している。インドネシア在住マレーシア人の間では危害を加えられることへの懸念が広がっており、インドネシアに出先を置くマレーシア企業は警備体制を強化している。マレーシア人観光客のインドネシア訪問にも影響を及ぼすものとみられる。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、8月27日、ベルナマ通信、8月26日)
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