マレーシアニュース
【クアラルンプール】 ジョホール州の小学校でマレー人校長が非マレー人生徒に対して人種差別的な発言を行なった事件で、華人ラッパーによる校長批判のラップ・ビデオが「YouTube」に流れて新たな問題を引き起こしている。 問題のビデオクリップはすでに削除されているが、警察は「扇動法」適用も視野に、作者のウィー・メンチーさん(27)さんに事情聴取を行なうなどして捜査を進めている。起訴され有罪となれば、最高で禁固3年の刑に処せられる。ウィーさんは3年前にもマレーシア国歌「ネガラク」をパロディ化したラップ・ビデオを流して物議をかもした前歴がある。 これについて野党・民主行動党(DAP)のリム・キッシャン顧問(元党首)は、ウィーさんのビデオクリップには何ら問題点はないとした上で、警察による捜査は与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)上層部の意を受けたものだと批判。校長が訴追されない中にあってウィーさんだけが取調べを受けるのは不公平だと指摘している。 問題となっている校長の発言は8月12日に行なった独立記念日の演説の中で、華人やインド系ら非マレー人をよそ者扱いしたもので、これを受けて保護者ら50人あまりが警察に被害届を提出し、生徒らが授業を拒否する事態となっていた。しかし警察は同校長に対する取調べなどは行っておらず、処分もないままとなっており非マレー人の間で不満がくすぶっている。
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