マレーシア経済ニュース
【クアラルンプール】 マレーシア・バイオディーゼル協会(MBA)は、バイオディーゼルの生産が行き詰っている状態だと発表、危機感をあらわにした。 MBAのU.R.ウンニサン会長は、マレーシア・パーム油委員会(MPOB)の統計によると、2010年7月のバイオディーゼル輸出量は137トンにとどまっており、6月の2,518トンに比べると95%の減少を示していると指摘。現在MBA会員企業22社のうち、生産を行っているのは数社しかなく、会員企業がこの3年に行った投資総額210億リンギが無駄になっていると語った。 生産減少の理由として同会長は、国内消費の伸び悩みと輸出の伸び悩みを指摘。どちらも政府の対策の遅れが原因だとコメントした。バイオディーゼルは政府の国家主要経済領域(NKEA)の1つに入っているが、政府が通常のディーゼルに5%のバイオディーゼルを混ぜた「B5」完全導入は2011年6月となっており、取り残されていると指摘した。比較対象として同会長はコロンビアを挙げ、コロンビアでのバイオディーゼル生産は2009年に開始したにもかかわらず、政府の強力な後押しにより、すでにB10導入が達成、まもなくB20の導入を行うと語った。マレーシアも政府が適切に対応すれば、バイオディーゼルの生産が増加し、年間50万トンあまりのパーム原油(CPO)が使われ、CPO価格の安定にも貢献すると語った。 カロテックのデビッド・ホー会長兼社長は、現在の政府補助金では、価格的に海外製品と対抗できないため輸出は不可能だと指摘。しかしながら、バイオディーゼルは石油ディーゼルより(1トン当たり2,500リンギの場合)1リッターあたり60セン高くなるため、B5を完全導入した場合、年間の補助金が3億リンギ増加してしまうため、補助金をいたずらに増やすことも困難だと指摘した。
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