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尖閣抗議デモ拡散、マレーシアでは平静保つ 「マレーシア華人は関心薄」評論家

2012年09月19日 20:54 JST配信

【クアラルンプール】 尖閣諸島を日本が国有化したことに反発した中国における大規模な抗議デモが海外にも飛び火つつあるが、マレーシアではこれまでのところ大きな反日活動もなく平静状態を保っている。

世界恢復華夏運動組織なる華人団体が率いる反日抗議グループが18日、クアラルンプール(KL)の在マレーシア日本大使館前までデモ行進したが参加者は中国出身者を中心に10数人にとどまった。大使館の警備に当たった警察が「平和的集会法」違反に当たると警告し即刻解散させた。主催者代表も一般の反応が冷淡だったとし、今回の抗議デモを失敗だったと認めた。

著名な時事評論家のチア・シーキエン氏は、日本と中国の間の主権問題に対してマレーシア華人があまり関心がなく積極的に支持を表明するつもりもないと指摘。その原因に尖閣諸島が地理的にマレーシアから遠いことが背景にあり、問題に対する理解に乏しいためだと分析している。またマレーシア国内の華人と日系人は互いに友好関係を構築しており、相手方に対して特別な敵視感情や悪感情を持っていないと指摘した。

現時点でデモを嫌うマレーシア政府はもちろん、華人政党などからも尖閣諸島を巡る問題に関する公式なコメントは出ていない。ただ中国との関係の深い華字紙は、中国支持を表明する華人団体の幹部の発言を引用する形で中国側に正統性があるとの視点で繰り返し報道。日本側の主張についてはほとんど報じていない。

また折しも満州事変の発端となった柳条湖事件の起きた9月18日に重なったこともあって、華人団体幹部による日本の軍国主義の台頭と関連づけた一方的な対日批判をそのまま掲載し、歴史的感情や情緒に訴えようとしている様子が窺える。

マレーシア宗郷青連合会の幹部は、歴史的にみて尖閣諸島が中国領であるのは事実であるとし日本を略奪者であると決め付けた上で、第2次大戦でアジアで日本が起こした蛮行を忘れたかと批判。日本はもっと歴史を尊重すべきだとの論法を展開している。

(星洲日報、南洋商報、中国報、9月19日)

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