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アンワル氏の同性愛裁判、高裁で無罪判決 野党連合にとり追い風に

2012年01月09日 20:36 JST配信

【クアラルンプール】 野党連合・人民同盟(PR)のリーダーであるアンワル・イブラヒム元副首相(64)の同性愛裁判の判決が9日あり、クアラルンプール(KL)高等裁判所は証拠不十分を理由にアンワル被告に対し無罪を言い渡した。次期総選挙に向け、野党連合・人民同盟(PR)にとって追い風になるとみられる。ただ政府が判決に不服を申し立てて控訴する可能性もあり、裁判が今後も続く可能性はある。
同事件は2008年6月にアンワル氏が助手のモハマド・サイフル・ブカリ氏に同性愛を強要したと刑事告発されていたもので、アンワル氏側は一貫して無罪を主張しており、有罪になれば20年以下の禁固刑が科されることになっていた。裁判所は、唯一の物的証拠とされるサイフル氏から採取したアンワル氏のDNAサンプルの証拠能力に疑問があると指摘した。アンワル氏は、「正義はなされた。今後は次期総選挙に専念したい」「総選挙では国民の声が反映され、腐敗した現政権は打倒されるだろう」とコメントした。
一方、連邦政府を代表してライス・ヤティム情報通信文化相がコメントし、「マレーシアの司法の独立が証明された」と述べるにとどまった。
アンワル氏は、マハティール内閣で副首相を務めていた1998年にも同性愛容疑で逮捕され失職。捜査を妨害したとして職権濫用に問われた裁判では2002年にアンワル氏の有罪が確定(2003年4月に刑期満了)、同性愛裁判については2004年に連邦裁が無罪判決を言い渡していた。
同裁判には野党や人権団体が「アンワル氏を貶めるための政治的陰謀」だとして批判を続けており、同判決日にはアンワル氏の支持者ら2千人あまりが「フリー・アンワル901」キャンペーンの名の下でジャラン・ドゥタの裁判所合同庁舎前に集結していたが、アンワル氏が無罪となったため混乱は回避された。

マレーシアン・インサイダー、ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、ザ・サン、1月7-9日

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