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資金流用疑惑のシャリザ女性家族相が長期休暇 ほとぼりを冷ます狙いか

2012年01月13日 20:42 JST配信

【クアラルンプール】 肉牛の肥育に当たるナショナル・フィードロット公社(NFC)の資金流用疑惑への関与が持たれているシャリザ・アブドル・ジャリル女性家族共同体開発相は、今月13日から3週間の長期休暇をとると発表した。
同氏はナジブ・ラザク首相に出した休暇申請書の中で、汚職摘発委員会(MACC)が自分の関与の有無について捜査できるよう便宜を図るためと説明しているが、政府与党としては事件のほとぼりを冷ます狙いがあるとみられる。NFCの会長はシャリザ氏の夫であるモハマド・サレー氏が務めているほか、シャリザ氏の3人の子供も役員に名を連ねている。
肉牛の自給率引き上げを目的に設立されたNFC資金問題は、昨年10月に発表された会計検査報告をきっかけに浮上。少なくとも資金2,700万リンギが、肉牛事業に関係のないクアラルンプール(KL)市バングサの高級コンドミニアム取得などに充てられていたのが発覚した。政府は2億5千万リンギを同プログラムに低利息で融資していたが、当初の予定ではネグリ・センビラン州ゲマスに肥育センターを建設し年間6万頭を出荷する計画だったものの、目標を大きく下回ったと批判を受けた。
野党・人民正義党(PKR)は、資金がシャリザ氏の家族の名義になっているシンガポールの高級コンドミニアム(約980万リンギ)の購入に使われたと指摘。他にもメルセデス・デンツ車1台(53万リンギ)やプトラジャヤの土地購入にも流用されたと主張している。
NFC資金疑惑に絡んでNFC幹部が、警察へのもみ消し依頼を引き受けたビジネスマン、シャムスバハリン・イスマイル氏に176万リンギを騙し取られたことも発覚している。
総選挙が間近に控えていることもあり、与党内部からは身中の爆弾であるシャリザ氏を解任すべきとの強硬な声が上がっており、マハティール元首相もそれに同調している。

マレーシアン・インサイダー、ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、ザ・サン、1月13日

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