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異教徒の「アラー」使用は禁止、控訴審で逆転判決 「ヘラルド」は上告の意向

2013年10月15日 06:47 JST配信

【プトラジャヤ=マレーシアBIZナビ】 一神教の「神」を表す語として非イスラム教徒が「アラー」を使用することが認められるかどうかが争われていた裁判の2審判決が14日にあり、控訴裁判所は「アラー」使用を認めた高裁判決を破棄し、使用を禁じる逆転判決を下した。信教の自由に抵触する可能性もあり非イスラム側の反発が予想される。

神を表す言葉は、マレー語ではアラビア語源の「アラー」が相当する。このためカトリック教会機関誌の「ヘラルド」が刊行雑誌の中で「アラー」の表現を用いたが、内務省が2009年1月に不法だと認定し使用を禁止した。これを不服として教会側が高裁に使用を認めるよう提訴したが、高裁は同年12月、教会側の主張を認める判決を下し、政府はこれを不服として控訴していた。

モハメド・アパンディ・アリ裁判官は、判決文で「アラー」の使用を禁じる判断を下した理由について、キリスト教における「アラー」の使用は必要不可欠ではないと述べ、「アラー」という言葉を使用しなければならない理由はないと言明。無闇に「アラー」の語を非イスラム教徒が使用すれば、コミュニティに混乱をおよぼす懸念があると断じた。

「ヘラルド」の弁護団は、東マレーシアにおいてはマレー語を話すキリスト教徒に何世紀もわたり「アラー」という言葉が使用されており、イスラム教徒の専有物ではないと主張、連邦裁判所に上告する方針を明らかにした。

非イスラム側からは、キリスト教徒しか読むはずのない書物にまでイスラム側の意向に基づく禁止事項を適用することは信教の自由を謳った連邦憲法に違反するとの声が上がっている。

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