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過激化するマレー勢力、「力を持ちすぎ」野党党首が批判

2013年12月02日 06:36 JST配信

【クアラルンプール】 最近の過激化するマレー・イスラム右派の言動について、野党・国民幸福党(KITA)のザイド・イブラヒム党首は、「マレー人が力を持ちすぎ、頭がどうかしてしまったのではないかと思う」と苦言を呈した。同氏は元与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)所属議員で、アブドラ・バダウィ前首相政権下で首相府相を務めた経験がある。

英字紙「マレー・メイル」に掲載された寄稿の中でザイド氏は、与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)の機関紙「ウトゥサン・マレーシア」が政治や経済でのマレー権益が脅かされ弱体化していると再三主張していることに反論し、むしろマレー人の力はここ数年強化され続け、今や力をもちすぎたと指摘。「力を持ちすぎた人のみが UMNOやウトゥサン・マレーシア(UMNOのマレー語機関紙)流の(独善的な)やり方で振る舞うことになる。彼らにとって賢明かつ合理的であるという考え方は不合理かつ弱いということを意味する」と述べ、力を得たことで理性を失っていると指摘した。

またザイド氏は、マレー人権益を主張する民間団体ペルカサについて、少数の他民族(特に華人)に政治的影響力や経済的地盤を奪われるという「自ら作りだした」恐怖をマレー人社会の中で声高に主張するグループの一つに挙げられると指摘。5月の総選挙で与党連合・国民戦線(BN)支持が野党連合・人民同盟(PR)支持に流れたことがはっきりしたことを受けて、ウトゥサンやUMNO党員の一部が華人の忠誠心に疑問を呈する発言を始めたと批判した。

その上でザイド氏は、「問題は恐怖が幻想でしかないことを我々が知っていることだ」と指摘。彼らが標的にする華人やキリスト教徒、ユダヤ勢力、リベラル派が実際にどのような恐ろしい事を行っている証拠を明らかにしたものは誰もいないのがそれを裏付けていると述べた。

(マレー・メイル、11月29日)

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