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「キリスト教の脅威」と題するセミナーが物議

2012年03月30日 15:14 JST配信

【ジョホールバル】 ジョホール州ムフティ(宗教指導者)局と同州教育局、イスラム開発局(JAKIM)が共同で「キリスト教の脅威」と題するセミナーの開催を31日に予定しており、他宗教排斥を助長するものだとして特にキリスト教徒の間で批判の声が上がっている。
同セミナーの受講対象はイスラム教徒の教師で、同州内にある55の公立学校の宗教教師に参加を求めている。テーマは「信仰強化、自由主義と多元主義の危険性、キリスト教の脅威」。特に「キリスト教の脅威」がキリスト教徒の批判を浴びている。
マレーシア・キリスト教会評議会(CCM)のクリサンヌ・チン青年部長は、「どうして現実的な脅威があるというのか?恐怖感を醸成しなければならないのか」と述べ、宗教間の対立を煽るような行為にほかならないと批判した。
内閣の宗教間問題パネルのアズマン・アミン座長は、挑発的な題がつけられており、非イスラム教共同体が不快感を助長させると指摘。連邦政府の教育委員長にただちに通報すると話した。
野党連合・人民同盟(PR)を率いるアンワル・イブラヒム元副首相は、人々を脅かすために宗教を利用しようという与党連合・国民戦線(BN)政権による政治的策略だと非難した。
これに対し同州教育局の幹部は、イスラム教徒の間の信仰を強化するのが目的であり、イスラム教徒をキリスト教に改宗させようという動きを阻止するためのものだと釈明。他宗教を脅かす意図はないと説明した。
また同州ムフティ局の幹部は、若いイスラム教徒が改宗を迫られた際に困惑することのないようにするためだと強調。実際に改宗を迫られたという事実は確認されていないものの、そうした外からの影響に備えてイスラム信仰が揺るがないよう注意を払うべきだと述べた。

マレーシアン・インサイダー、3月29日

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