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マレーシア航空、90億リンギの資金調達計画発表 効果に疑問の声も

2012年05月24日 06:37 JST配信

【クアラルンプール】 マレーシア航空(MAS)は22日、借り入れと債券発行による90億リンギ規模の資金調達計画を発表した。25億リンギのスクーク(イスラム債券)を今年6月までに発行し、12億リンギはローンにより調達する。当局からの認可を待っている状態だという。
MASは、財務省が特別目的会社を設立し、エアバス「A380」スーパージャンボを含む航空機8機の調達(53億リンギ)を行い、航空機をMASにリースする案も明らかにした。
MASの第1四半期(1−3月)の純損失額は1億7,179万リンギで、前年同期の2億4,234万リンギからは改善した。これで5四半期連続の赤字計上となった。1株あたりの損失額は5.14セン。売り上げは30億リンギで、前年同期の31億リンギからは減少した。コスト削減策の実施により、運営コストは前年同期の35億3,000万リンギから34億2,000万リンギに縮小した。ロードファクター(座席利用率)は改善の兆しを見せていないという。
MASは今年23機の引き渡しを受ける予定で、5月には「A380」1番機の引き渡しを受ける予定だ。新たな機体の調達により燃費効率が改善し、売り上げアップにつながるとしている。
■効果に疑問の声も■
90億リンギ規模の資金調達計画についてアナリストからは、コスト削減や売り上げアップなど、経営再編計画の全体的な効果に疑問を呈する声が出ている。メイバンク・インベストメント・バンクのアナリストは、MASが多額の融資を受けることができたことは良いことだが、長期的に運営を支えることにはつながらないと指摘。OSKリサーチのアナリストも、長期的な観点でのコスト再編は行われておらず、将来政府からの資金援助なしに運営できるかどうかは不透明と指摘した。

ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、ザ・サン、5月23日

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