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アンワル次期首相を望む声が最多、解散総選挙の可能性も

2020年02月27日 09:58 JST配信

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 
マハティール・モハマド首相の辞任発表を受け、各党派に属する国会議員の意向に注目が集まっているが、26日午後5時時点ではアンワル・イブラヒム人民正義党(PKR)党首を後任に推す声と解散・総選挙を望む声が拮抗している模様だ。


 議員の過半数を確保する政党連合が出て、国王が承認すればすんなり次期首班が決まるが、出なかった場合、国王が国会解散・総選挙実施を命じる可能性がある。


 与党連合・希望同盟(PH)は26日、離脱した統一プリブミ党(PPBM)を除く3党で記者会見を開き、反アンワルのアズミン・アリ副党首の派閥に属する11人が抜けたPKRの残りの39人、華人系・民主行動党(DAP)の42人、国民信任党(Amanah)の11人、合計92人の議員が国王と個人面談した際にアンワルPKR党首を推薦した。
このほか他の党派5人がアンワル氏支持を表明した模様だ。しかし過半数の112人には達しておらず、他党派の取り込みが必要となる。


 一方、PHを離脱し新たな連立を模索するPPBMの議員26人は、創設者のマハティール氏を引き続き支持していく方針を確認。
アズミン派の11人もマハティール氏を推薦しているが、合計でも47人と過半数獲得には程遠い状況だ。


 残り83人については、解散・総選挙を希望したとみられるが野党連合・国民戦線(BN)と汎マレーシア・イスラム党(PAS)を除けば積極的に解散を主張している者は多くないとみられる。
当初マハティール支持を表明していたBNとPASだが、DAPが加わった場合にはマハティール氏が中心になった大連立に合流しないと言明。国会を解散し民意を問うべきと主張を変えている。


 アズミン氏らは、マハティール氏に退任を迫るアンワル派やDAPとの対立を深め、23日に政界再編を念頭に野党・統一マレー国民組織(UMNO)やPASと会合を行い、これに続きPPBMがPHからの離脱を発表した。
しかしUMNOとの共闘を嫌うマハティール氏がこの動きに反発。突然の辞任を発表していた。


■マハティール氏が謝罪■
 こうした中、マハティール氏は26日午後4時半過ぎ、動画による声明を発表。政権を巡る混乱に対して国民に謝罪した上で、「チャンスをもらえるなら超党派による政権を組織したい」と述べた。


 その上でマハティール氏は、自分の意志に反してPPBMや他の構成党メンバーがPHから離脱してUMNOとの連携を模索したことが辞任の理由だったと説明。UMNO離脱メンバーを受け入れることができてもUMNOそのものを受け入れることはできないと述べた。

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