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政府系電力会社のテナガナショナル、首都圏の電力不足を警告 中央強化エリア計画遅延に懸念

2012年08月11日 16:24 JST配信

【カンガー】 政府系電力会社テナガ・ナショナル(TNB)は、セランゴール州および首都圏クランバレーにおいて、電力供給プロジェクトが遅延した場合は電力が不足し、停電が起きる可能性があると警告している。首都圏では水不足も深刻になりつつあり、政府は節水を呼びかけている。

TNBによると、首都圏では電力需要が増えているが、電力供給の強化のための中央強化エリア(CAR)プロジェクトが遅延しているため対策がなされない限りは電力不足に陥る可能性が高いという。

CARプロジェクトは2005年に開始されたプロジェクトで、ラワンのブキ・タレクからセントゥルのカンプン・チュバダックまでの60キロメートルの区間に高圧送電線を整備するというもの。残りは1.5キロメートルの区間となっていたが、地元住民による反対を受けて計画は保留となっていた。

ドナルド・リム・シャンチャイ副財務相は、セランゴール州がCARプロジェクトに関わる問題を解決しないために電力供給が不足する恐れがあると指摘。リム副相によると、セランゴール州のアブドゥル・カリド・イブラヒム首相は、送電線建設に反対している住民との対話を行うと表明したにも関わらず実行に移していないとしている。

TNBは、マレーシアにおいて投資を行っている投資家の多くが安定した電力供給を利点として挙げているが、今後電力が不足して停電が起きるようになれば投資家が投資を引き上げる可能性もあると指摘している。

 

(ニュー・ストレーツ・タイムズ、8月10日)

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