シンガポールのチャンギ空港で荷物を預けたいけれど、どこに預ければいいか迷っていませんか。実は、チャンギ空港にはコインロッカーが一切なく、すべて有人カウンターでの預かりサービスとなっています。私も初めて利用した時は戸惑いましたが、実際に使ってみると24時間対応で安心感があり、ジュエル観光やトランジット時の市内観光にとても便利でした。
この記事では、チャンギ空港内の7つの荷物預かり所の場所、料金体系、そして実際の利用方法について、現地での経験を交えながら詳しくご紹介します。特に、ターミナル3の1階にあるMRT駅近くのカウンターが最も便利という点は、多くの旅行者が知らない情報かもしれません。
この記事で学べること
- チャンギ空港の荷物預かりは24時間単位でS$6〜19の固定料金制
- コインロッカーは存在せず、すべて有人カウンター対応で安心
- ターミナル3のMRT駅近くが市内観光に最も便利な預け場所
- ジュエル内にも預かり所があり、施設を楽しむ間だけの短時間利用も可能
- 最大24時間までの預かりで、それ以上は再度料金が発生
チャンギ空港の荷物預かりサービス「Baggage Storage by smarte carte」の基本情報
チャンギ空港の荷物預かりサービスは、「Baggage Storage by smarte carte」という名称で統一されています。
セキュリティ上の理由から、日本の空港でよく見かけるコインロッカーは一切設置されていません。その代わり、すべて有人カウンターでの対応となっており、預ける際も受け取る際もスタッフが直接対応してくれるので、貴重品の管理も安心です。
料金体系は時間単位ではなく、24時間単位の固定制となっています。たとえ1時間だけ預けても、23時間預けても同じ料金というシステムです。この点は、短時間利用を考えている方には割高に感じるかもしれませんが、トランジット時の市内観光などで半日以上預ける場合は、日本の空港と比べても決して高くありません。
ターミナル別の荷物預かり場所と特徴

チャンギ空港には、各ターミナルとジュエルを合わせて計7カ所の荷物預かり所があります。それぞれの場所には特徴があり、利用目的によって最適な預け場所が異なります。
ターミナル3・1階(MRT駅近く)- 市内観光に最適
ターミナル3の1階、MRT駅への連絡通路近くにある荷物預かり所は、市内観光を計画している旅行者に最も便利な場所です。
MRTの改札まで徒歩3分という立地で、重い荷物を預けてすぐに電車に乗れます。実際に利用してみると、カウンターのスタッフも英語対応がスムーズで、預かり証の説明も丁寧でした。営業時間は24時間なので、深夜便や早朝便の利用者にも対応しています。
MRT駅直結で市内アクセス抜群
荷物預かりサービス
MRT駅まで徒歩3分
S$6-19/24時間
24時間営業
市内観光に最適
トランジット時の市内観光や、ホテルチェックイン前の利用に最適
ジュエル・レベル1 – 施設を楽しむ間の短時間利用に便利
ジュエルのレベル1にある荷物預かり所は、チャンギラウンジと早期チェックインカウンターの近くに位置しています。
ジュエルの巨大な滝「HSBC Rain Vortex」や、屋上庭園「Canopy Park」を楽しむ際に、大きな荷物を持ち歩かずに済むのは大きなメリットです。特に家族連れの方は、子供と一緒にアトラクションを楽しむ間、スーツケースを預けておけるので重宝します。
ジュエル観光に特化した立地
荷物預かりサービス
レベル1・チャンギラウンジ近く
S$6-19/24時間
施設営業時間に準ずる
ジュエル観光に最適
Rain VortexやCanopy Parkを楽しむ際の短時間利用に最適
ターミナル1・2階(出発/トランジットエリア)
ターミナル1の2階にある荷物預かり所は、主に出発便を利用する方向けの場所です。チェックインカウンターに近く、早めに空港に到着してショッピングを楽しみたい方に便利です。
ターミナル2・ターミナル4の荷物預かり所
ターミナル2と4にもそれぞれ荷物預かり所が設置されています。基本的なサービス内容は同じですが、利用する航空会社のターミナルに合わせて選ぶのが効率的です。
料金体系と支払い方法の詳細

チャンギ空港の荷物預かり料金は、荷物のサイズによって4段階に分かれています(GST込み)。
24時間あたりの料金表
- 📦 機内持ち込みサイズ(6kg未満): S$6.00
- 🎒 小型荷物(10kg未満): S$11.00
- 🧳 大型・特殊荷物(10kg以上): S$16.00
- 🏋️ 特大荷物: S$19.00
料金は24時間単位で計算されます。
たとえば、朝9時に預けて翌日の朝8時に受け取れば1回分の料金ですが、朝9時1分になると2回分の料金が発生します。この点は注意が必要です。
支払い方法は現金とクレジットカードの両方が利用可能です。シンガポールドルの現金がない場合でも、主要なクレジットカードで支払えるので安心です。ただし、一部のデビットカードは使えない場合があるので、念のため複数の支払い手段を準備しておくことをおすすめします。
利用時の注意点と実践的なアドバイス

実際にチャンギ空港の荷物預かりサービスを利用する際、いくつか知っておくと便利なポイントがあります。
まず重要なのは、預かり証を絶対になくさないことです。
受け取りの際は必ず預かり証の提示が必要で、紛失した場合は身分証明書での本人確認など、手続きが複雑になります。私は預かり証をスマートフォンで撮影して、紙の証明書と両方を保管するようにしています。
貴重品の取り扱いについても注意が必要です。
基本的にパスポートや現金、電子機器などの貴重品は自分で管理することが推奨されています。スーツケースの中に入れたままにしておくこともできますが、万が一のトラブルを避けるため、必要なものは事前に取り出しておきましょう。
混雑時間帯の利用についても触れておきます。
特に週末や祝日、年末年始などの繁忙期は、カウンターに列ができることがあります。フライトの時間に余裕を持って行動することが大切です。通常は5分程度で手続きが完了しますが、混雑時は15分以上かかることもあります。
代替サービスとの比較
チャンギ空港の公式荷物預かりサービス以外にも、サードパーティのサービスが存在します。
例えば、一部の旅行会社が提供する荷物預かりサービスでは、1日あたりS$5.19という安価な料金設定もあります。さらに、S$1,400までの保険が付いているケースもあり、高価な荷物を預ける際の選択肢として検討する価値があります。
ただし、これらのサービスは事前予約が必要な場合が多く、空港内のアクセスも公式サービスほど便利ではないことがあります。急な予定変更にも対応しづらいので、フレキシブルな旅程の方は公式サービスの方が使いやすいでしょう。
市内のホテルに荷物を預けるという選択肢もあります。
チェックイン前やチェックアウト後でも、多くのホテルは無料で荷物を預かってくれます。ただし、空港からホテルまでの往復時間と交通費を考えると、短時間の利用なら空港で預けた方が効率的かもしれません。
初めての方へのおすすめ
初めて訪れる方には、以下の場所から始めることをおすすめします:
🏆 ターミナル3・1階(MRT駅近く)
24時間営業で市内へのアクセスが最も便利。スタッフの英語対応も丁寧で、初めての利用でも安心して預けられます。トランジット時の市内観光には最適な選択です。
🎯 ジュエル・レベル1
ジュエル観光を計画している方には必須の預け場所。Rain VortexやCanopy Parkを手ぶらで楽しめます。施設内なので天候に左右されず、快適に利用できます。
よくある質問(FAQ)
Q: チャンギ空港にコインロッカーはありますか?
A: いいえ、チャンギ空港にはセキュリティ上の理由からコインロッカーは設置されていません。すべて有人カウンターでの荷物預かりサービスとなります。スタッフが直接対応してくれるので、むしろ安心感があります。
Q: 24時間以上預けることはできますか?
A: はい、可能です。ただし、24時間を超えると追加で1日分の料金が発生します。例えば、30時間預けた場合は2日分の料金となります。長期の預かりが必要な場合は、事前にカウンターで相談することをおすすめします。
Q: 預けた荷物の受け取りに身分証明書は必要ですか?
A: 基本的には預かり証があれば受け取れます。ただし、預かり証を紛失した場合は、パスポートなどの身分証明書での本人確認が必要になります。念のため、身分証明書は常に携帯しておくと安心です。
Q: 料金の支払いはいつ行いますか?
A: 荷物を預ける際に前払いで支払います。現金(シンガポールドル)またはクレジットカードが利用可能です。受け取り時の追加料金は基本的に発生しません。
Q: ジュエルで数時間だけ預けたいのですが、割高になりませんか?
A: 確かに24時間単位の料金なので、短時間利用には割高に感じるかもしれません。ただし、ジュエルのアトラクションを楽しむ際に大きな荷物を持ち歩く不便さを考えると、S$6〜19の料金は決して高くないと個人的には思います。
チャンギ空港の荷物預かりサービスは、コインロッカーがない分、最初は戸惑うかもしれません。しかし、24時間営業の安心感と、有人対応による確実性は、多くの旅行者にとって大きなメリットとなっています。特にチャンギ空港の各ターミナルを移動する際や、ジュエルで観光を楽しむ際には、このサービスを上手く活用することで、より快適な旅行体験ができるでしょう。