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Travel ランカウイベストシーズン完全ガイド月別の気候と観光のポイント

ランカウイベストシーズン完全ガイド月別の気候と観光のポイント

ランカウイ島への旅行を計画している多くの方が、最も気になるのは「いつ行くべきか」という点ではないでしょうか。マレーシアの北西部に位置するこの美しい島は、年間を通じて温暖な気候に恵まれていますが、実は訪れる時期によって全く異なる魅力を見せてくれます。

私自身、これまで異なる季節にランカウイを訪れた経験から、それぞれの時期には独特の良さがあることを実感しています。乾季の透き通った海でのシュノーケリング、雨季の静かなビーチでの読書、どちらも忘れられない思い出です。この記事では、そんな実体験を踏まえながら、ランカウイのベストシーズンについて詳しく解説していきます。

この記事で学べること

  • 12月〜3月が最適期で、降水量が月50mm以下になる
  • 雨季(5月〜10月)でも宿泊費が30〜40%安くなる
  • 年間平均気温27〜33℃で、実は一年中泳げる
  • 9月〜10月は避けるべき時期で、月間降水量300mm超
  • マリンスポーツなら1月〜3月、島巡りなら4月〜5月が最適

ランカウイの気候と季節の基本情報

ランカウイ島は熱帯モンスーン気候に属し、年間を通じて温暖な気候が特徴です。

気温は一年中27℃から33℃の間で推移し、日本のような四季の変化はありません。その代わりに、乾季(11月〜4月)と雨季(5月〜10月)という2つの季節がはっきりと分かれています。この季節の違いが、旅行計画を立てる上で最も重要なポイントになります。

乾季の特徴として、晴天が続き、海の透明度が高くなることが挙げられます。特に12月から3月にかけては、北東モンスーンの影響で風が穏やかになり、ビーチアクティビティに最適な環境が整います。一方で、この時期は観光客が最も多く、ホテルの料金も高めに設定されています。

雨季については、多くの方が「旅行に適さない」と考えがちですが、実はそうとも限りません。

確かに降水量は増えますが、一日中雨が降り続くことは稀で、むしろスコールと呼ばれる短時間の激しい雨が1日に数回降る程度です。雨上がりの空気は澄んでいて、緑も一層鮮やかに見えます。

📊

ランカウイの月別降水量

12月〜2月
50mm

3月〜5月
150mm

6月〜8月
200mm

9月〜11月
300mm

目的別のベストシーズン完全ガイド

ランカウイの気候と季節の基本情報 - ランカウイ ベストシーズン
ランカウイの気候と季節の基本情報 – ランカウイ ベストシーズン

旅の目的によって、ランカウイのベストシーズンは変わってきます。

ビーチリゾートを満喫したい方へ

ビーチでのんびり過ごしたい方には、12月から3月が絶対的におすすめです。この時期は海の透明度が最も高く、波も穏やかで、まさに理想的なビーチバケーションが楽しめます。パンタイ・チェナンやタンジュン・ルーといった人気ビーチでは、朝から夕方まで快適に過ごせます。

個人的な経験では、1月中旬に訪れた際、海の色が信じられないほど美しく、まるでポストカードのような景色が広がっていました。ただし、この時期は観光客も多いため、静かなビーチを求める方は早朝の時間帯がおすすめです。

マリンスポーツを楽しみたい方へ

ダイビングやシュノーケリングを計画している方は、1月から3月を狙いましょう。

海の透明度は30メートル以上になることもあり、カラフルな熱帯魚やサンゴ礁を間近で観察できます。特にパヤ島海洋公園でのシュノーケリングは、この時期なら最高のコンディションで楽しめます。ジェットスキーやパラセーリングなどのアクティビティも、風が穏やかなこの時期が最適です。

💡 実体験から学んだこと
2月にパヤ島でシュノーケリングをした際、午前中の方が魚の活動が活発で、たくさんの種類を見ることができました。午後は少し濁りが出てくることもあるので、マリンスポーツは朝一番の予約がおすすめです。

島巡りやマングローブツアーを楽しみたい方へ

意外かもしれませんが、島巡りやマングローブツアーには4月から5月、または10月から11月の季節の変わり目がベストです。

この時期は観光客が比較的少なく、ゆったりとした観光が楽しめます。また、雨季に入りかけの時期は緑が生き生きとしており、マングローブの森も最も美しい姿を見せてくれます。キリム・カルスト・ジオフォレストパークでのボートツアーは、この時期なら野生動物との遭遇率も高くなります。

予算重視の旅行者へ

コストパフォーマンスを重視するなら、5月から8月がおすすめです。

雨季とはいえ、この時期の雨は主に夕方から夜にかけてのスコールが中心で、日中の観光にはそれほど影響しません。ホテルの宿泊料金は乾季と比べて30〜40%安くなることも多く、レストランやアクティビティも割引価格で楽しめます。実際に6月に訪れた際は、5つ星リゾートに通常の半額以下で宿泊でき、プライベートビーチもほぼ貸切状態でした。

月別の詳細ガイドと観光のポイント

目的別のベストシーズン完全ガイド - ランカウイ ベストシーズン
目的別のベストシーズン完全ガイド – ランカウイ ベストシーズン

12月〜2月:ハイシーズンの過ごし方

この時期は文句なしのベストシーズンです。

降水量は月50mm以下と極めて少なく、晴天率は80%を超えます。気温は27〜30℃と過ごしやすく、湿度も比較的低めです。年末年始を含むこの時期は、世界中から観光客が訪れるため、ホテルや航空券の予約は早めに行う必要があります。

特に12月下旬から1月上旬にかけては、料金が通常の2倍以上になることもあります。しかし、その分サービスの質も高く、各種イベントも充実しています。

3月〜5月:穏やかな移行期

3月はまだ乾季の名残があり、観光には良い時期です。

4月に入ると徐々に雨が増え始めますが、まだマリンスポーツも十分楽しめます。5月は本格的な雨季への移行期で、午後にスコールが降ることが増えてきます。この時期の魅力は、観光客が減り始めることで、人気スポットでもゆったりと観光できることです。

6月〜8月:雨季前半の特徴

本格的な雨季に入りますが、実は隠れた穴場シーズンでもあります。

雨は主に午後から夕方にかけて1〜2時間程度降ることが多く、朝から昼過ぎまでは晴れ間も見られます。この時期のランカウイは緑が濃く、滝の水量も増えて迫力満点です。テラガ・トゥジュ(七段の滝)やドゥリアン・ペランギンの滝は、この時期が最も見応えがあります。

雨季のメリット

  • 宿泊費が30〜40%安くなる
  • 観光地が空いていて快適
  • 緑が美しく写真映えする
  • 滝の水量が多く迫力満点

雨季のデメリット

  • 海の透明度が下がる
  • マリンスポーツが制限される
  • 突然のスコールに注意が必要
  • 一部のツアーが中止になることも

9月〜11月:避けるべき時期とその理由

正直なところ、9月から10月は避けた方が無難です。

この時期は南西モンスーンの影響で、月間降水量が300mmを超えることもあり、一年で最も雨が多い時期となります。海も荒れやすく、多くのマリンアクティビティが中止になります。ただし、11月に入ると徐々に天候が回復し始め、下旬には乾季の兆しが見え始めます。

もしこの時期に訪れる場合は、室内アクティビティやスパ、ショッピングを中心にプランを立てることをおすすめします。

シーズン別の料金相場と節約のコツ

月別の詳細ガイドと観光のポイント - ランカウイ ベストシーズン
月別の詳細ガイドと観光のポイント – ランカウイ ベストシーズン

ランカウイ旅行の費用は、シーズンによって大きく変動します。

ハイシーズン(12月〜3月)の5つ星リゾートは1泊3万円以上することも珍しくありませんが、オフシーズン(6月〜9月)なら同じホテルが1万5千円程度で宿泊できることもあります。航空券も同様で、ハイシーズンは往復10万円前後ですが、オフシーズンなら6万円程度で購入可能です。

節約のコツとして、以下のポイントを押さえておきましょう。

まず、4月〜5月と10月〜11月の端境期を狙うことです。この時期は天候もそれほど悪くなく、料金も手頃です。次に、平日出発・平日帰国のスケジュールを組むことで、さらに20〜30%程度安くなることがあります。

また、現地のレストランやアクティビティも、事前にオンラインで予約すると割引が適用されることが多いです。個人的には、Klookやkkdayといった予約サイトを活用して、現地価格の70%程度で各種アクティビティを楽しんでいます。

天候に左右されない楽しみ方

雨季でも楽しめるアクティビティは意外と豊富です。

ランカウイ・アンダーウォーター・ワールドは、東南アジア最大級の水族館で、雨の日でも一日中楽しめます。また、イーグルスクエアやクアタウンでのショッピング、ナイトマーケットでの食べ歩きなど、天候に関係なく楽しめるスポットがたくさんあります。

スパやマッサージも、雨季の楽しみ方の一つです。

雨音を聞きながらのトラディショナルマレーマッサージは、格別の癒しを提供してくれます。料金も日本の半額以下で、2時間のフルボディマッサージが3,000円程度で受けられます。

ランカウイ旅行のよくある質問

Q1: ランカウイの乾季はいつですか?

A: ランカウイの乾季は11月から4月までです。特に12月から3月は降水量が最も少なく、晴天率が高い最高のシーズンです。この時期は北東モンスーンの影響で、安定した天候が続きます。

Q2: 雨季でも観光は楽しめますか?

A: はい、十分楽しめます。雨季の雨は主にスコールと呼ばれる短時間の激しい雨で、一日中降り続くことは稀です。午前中は晴れていることが多く、観光やショッピングは問題なく楽しめます。ただし、マリンスポーツは制限される場合があります。

Q3: ランカウイで一番安い時期はいつですか?

A: 6月から9月が最も安い時期です。この時期はホテルの宿泊料金が30〜40%オフになることも多く、航空券も安くなります。特に6月と7月は、雨もそれほど多くないため、コストパフォーマンスが高い時期といえます。

Q4: 年末年始の旅行はおすすめですか?

A: 天候面では最高の時期ですが、料金が最も高くなる時期でもあります。ホテルや航空券は通常の2倍以上になることもあり、観光地も混雑します。予算に余裕があり、早めに予約できる方にはおすすめですが、そうでない場合は1月中旬以降がよいでしょう。

Q5: 台風の心配はありますか?

A: ランカウイは台風の直撃を受けることはほとんどありません。マレーシアは台風の進路から外れているため、日本のような台風被害の心配は不要です。ただし、モンスーンの影響で風が強くなることはあるので、9月〜10月は海のアクティビティに注意が必要です。

ランカウイのベストシーズンは、あなたの旅の目的によって変わります。ビーチリゾートを満喫したいなら12月〜3月、予算を抑えたいなら6月〜8月、静かな観光を楽しみたいなら4月〜5月がおすすめです。どの時期を選んでも、それぞれの魅力があるランカウイ。この記事を参考に、あなたにぴったりの時期を見つけて、素晴らしい旅行を楽しんでください。

Misaki Yamada

Misaki Yamada

コラムニスト
上智大学文学部新聞学科卒業。2010年共同通信社入社。千葉支局、さいたま支局を経て、2014年より東京本社社会部。教育、医療、社会問題を中心に取材。2021年に退社後、フリーランスとして活動開始。現在は社会問題、ライフスタイル、地域ニュースを中心に、複数のウェブメディアに寄稿。子育てと仕事の両立、地方都市の課題など、生活に密着したテーマを得意とする

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