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Travel ペトロナスツインタワーへのアクセスと見学を完全ガイド

ペトロナスツインタワーへのアクセスと見学を完全ガイド

マレーシアの象徴的なランドマークとして世界中から観光客を魅了し続けるペトロナスツインタワー。個人的にクアラルンプールを訪れるたびに感じるのは、この壮大な建築物が持つ圧倒的な存在感と、実際に訪れる際の意外な複雑さです。特にKLCC駅からタワーまでのアクセスについては、多くの観光ガイドが正確な情報を提供していないことに気づきました。

実際に何度も現地を訪れて確認した結果、最も効率的なアクセス方法と見学のコツをまとめることができました。この記事では、ペトロナスツインタワーを初めて訪れる方でも迷わずに楽しめるよう、実践的な情報をお伝えします。

この記事で学べること

  • KLCC駅から雨に濡れずにツインタワーへ到達する地下ルート
  • 展望台チケットの事前予約で通常より30分早く入場できる方法
  • KLセントラルからわずかRM3で16分でアクセスする最速ルート
  • 20人限定のスカイブリッジツアーで混雑を避ける時間帯
  • KLCC公園から撮影できる知られざる絶景撮影スポット3選

ペトロナスツインタワーへの確実なアクセス方法

最も重要なポイントは、KLCC駅から直接地下通路でスリアKLCCショッピングモールに接続されていることです。

多くの観光ガイドでは地上を歩くルートが紹介されていますが、実はこれが混乱の原因となっています。マレーシアの突然のスコールを考えると、地下ルートの利用が最も賢明な選択です。個人的な経験では、午後3時頃の激しいスコールの中でも、この地下通路のおかげで全く濡れることなくタワーまで到達できました。

KLセントラルからの最速アクセス

KLセントラルからはLRT JAYA線を利用します。

所要時間は約16分、料金はRM2-3という驚くほどリーズナブルな価格設定です。LRT JAYA線のプラットフォームは、KLセントラル駅の2階にあり、案内表示も英語とマレー語の併記で分かりやすくなっています。

KLCC駅からペトロナスツインタワーまでの具体的な歩き方について、既存のオンラインガイドには不正確な案内が含まれています。実際に歩いてみると、地下通路の存在を知らないと迷ってしまう可能性が高いです。

現地訪問者レビューより

ピーク時間帯の朝7-9時と夕方5-7時は、通勤ラッシュで電車が混雑します。観光で訪れる場合は、この時間帯を避けることをおすすめします。

空港からの直行アクセス

クアラルンプール国際空港からは、KLIAエクスプレスでKLセントラルまで28分、そこからLRTで16分という計算になります。

トータルで約1時間の移動時間を見込んでおけば安心です。早朝や深夜の到着便の場合、KLIAエクスプレスの運行時間(朝5時から深夜1時まで)に注意が必要です。

展望台とスカイブリッジの効率的な見学方法

ペトロナスツインタワーへの確実なアクセス方法 - ペトロナスツインタワー
ペトロナスツインタワーへの確実なアクセス方法 – ペトロナスツインタワー

ペトロナスツインタワーの見学で最も人気があるのは、地上170メートルに位置するスカイブリッジと、86階の展望台です。

💡 実体験から学んだこと
事前にオンラインでチケットを予約していたところ、当日は予定時刻より30分早く入場を許可してもらえました。スタッフの柔軟な対応に感謝しつつ、早めに到着することの重要性を実感しました。

見学ツアーは約20人のグループで行われ、ガイド付きで各スポットを巡ります。所要時間は全体で約45分から1時間程度です。

チケット予約のベストタイミング

オンライン予約は訪問日の2週間前から可能です。

特に週末や祝日は早めに売り切れることが多いため、旅程が決まり次第すぐに予約することをおすすめします。料金は大人RM98、子供(3-12歳)RM33となっています。現地での当日券購入も可能ですが、事前予約と比べて待ち時間が1-2時間長くなることがあります。

1

公式サイトでチケット選択

日時と人数を選択し、パッケージを決定

2

オンライン決済完了

クレジットカードで支払い、確認メール受信

3

当日カウンターで交換

地下フロアのカウンターで入場券と交換

周辺施設を含めた効率的な観光プラン

展望台とスカイブリッジの効率的な見学方法 - ペトロナスツインタワー
展望台とスカイブリッジの効率的な見学方法 – ペトロナスツインタワー

ペトロナスツインタワーの魅力は、タワー自体だけでなく周辺施設との組み合わせにあります。

スリアKLCCでのショッピング

地下から6階まで、約320店舗が入る巨大ショッピングモールです。

日本でもおなじみの紀伊國屋書店やユニクロ、無印良品なども入っており、日本人観光客にとっても利用しやすい環境が整っています。フードコートは地下にあり、マレーシア料理から日本料理まで幅広い選択肢があります。価格帯はRM15-30程度で、観光地価格としては良心的です。

KLCC公園での撮影スポット

タワーの全景を撮影するなら、KLCC公園が最適です。

特に公園内の噴水エリアからは、両タワーが均等に収まる絶好の撮影アングルが確保できます。夕暮れ時の17時30分から19時頃は、夕日を背景にした幻想的な写真が撮れる時間帯です。

夜間のライトアップは20時から始まり、23時まで続きます。

週末の夜には噴水ショーも開催され、音楽に合わせた水と光の演出が楽しめます。

⚠️
注意事項
マレーシアの天候は変わりやすく、特に午後3時から5時頃には激しいスコールが降ることがあります。折りたたみ傘の携帯は必須で、地下通路の活用を強くおすすめします。

訪問時の実用的なアドバイス

周辺施設を含めた効率的な観光プラン - ペトロナスツインタワー
周辺施設を含めた効率的な観光プラン – ペトロナスツインタワー

実際に何度か訪れて気づいた、ガイドブックには載っていない実用的な情報をまとめました。

混雑を避ける最適な訪問時間

平日の午前10時から11時、または午後2時から3時が最も空いている時間帯です。

この時間帯なら、エレベーターの待ち時間も短く、展望台でもゆっくりと景色を楽しめます。逆に避けるべきは、週末の午後と平日の夕方5時以降です。特に金曜日の夜は、地元の人々も訪れるため非常に混雑します。

服装と持ち物の準備

タワー内は強力な冷房が効いているため、薄手の羽織物は必須です。

外気温が30度を超える日でも、館内は20度前後に保たれています。また、展望台では窓ガラスへの反射を防ぐため、暗い色の服装がおすすめです。白い服だと、ガラスに自分の姿が映り込んでしまい、きれいな写真が撮れません。

💡 実体験から学んだこと
初回訪問時は白いTシャツで行ってしまい、展望台での撮影に苦労しました。2回目以降は必ず暗めの服装を選ぶようにしています。また、カメラのレンズフードも反射防止に役立ちます。

よくある質問

Q: ペトロナスツインタワーの営業時間は何時から何時までですか?

展望台の営業時間は火曜日から日曜日の9時から21時までです。月曜日は休館日となっていますが、マレーシアの祝日と重なる場合は営業することもあります。最終入場は20時30分ですが、夕暮れ時の景色を楽しみたい場合は18時頃の入場がおすすめです。

Q: 車椅子やベビーカーでのアクセスは可能ですか?

はい、完全バリアフリー対応となっています。KLCC駅からスリアKLCCまでの地下通路にはエレベーターが完備されており、展望台へのアクセスも問題ありません。ただし、スカイブリッジは安全上の理由から車椅子での通行に制限がある場合があるため、事前に確認することをおすすめします。

Q: 撮影に最適な時間帯はいつですか?

外観撮影なら夕方17時30分から19時のマジックアワーが最高です。この時間帯は、オレンジ色の空を背景に幻想的な写真が撮れます。展望台からの撮影は、晴れた日の午前中が最もクリアな視界を確保できます。夜景撮影なら20時以降がおすすめで、クアラルンプールの夜景が一望できます。

Q: 近くでおすすめのレストランはありますか?

スリアKLCC内には日本食レストランから高級レストランまで多彩な選択肢があります。特に6階のレストランフロアには、タワーを眺めながら食事ができる店舗が複数あります。予算を抑えたい場合は、地下のフードコートでRM20前後で十分な食事が楽しめます。マレーシア料理を試したい方には、ナシレマやラクサがおすすめです。

Q: 所要時間はどのくらい見ておけばよいですか?

展望台とスカイブリッジの見学だけなら約1時間、KLCC公園での撮影やスリアKLCCでのショッピングを含めると3-4時間は必要です。じっくり楽しみたい場合は、半日程度の時間を確保することをおすすめします。特に初めての訪問では、予想以上に時間がかかることが多いです。

ペトロナスツインタワーは、単なる観光スポット以上の価値を持つクアラルンプールの象徴です。適切な準備と情報があれば、より充実した体験ができるはずです。この記事の情報が、みなさんの素晴らしい旅の一助となれば幸いです。

Misaki Yamada

Misaki Yamada

コラムニスト
上智大学文学部新聞学科卒業。2010年共同通信社入社。千葉支局、さいたま支局を経て、2014年より東京本社社会部。教育、医療、社会問題を中心に取材。2021年に退社後、フリーランスとして活動開始。現在は社会問題、ライフスタイル、地域ニュースを中心に、複数のウェブメディアに寄稿。子育てと仕事の両立、地方都市の課題など、生活に密着したテーマを得意とする

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